世界遺産リスト⑧ 武陵源 湖北・湖南省周遊~張家界~
武漢から寝台列車に乗り込み、指定席へ向かうと…あ、やっぱりね。寝てる人がいる。気にしている暇はない。人のベッドで寝てたおばちゃんを追い出して、明け方4時半ごろ、やっとこさ眠りにつきました。ぐうぐう。では少し列車事情を説明。
これが列車。
硬卧(191元)というグレードの車両で、3階建ベットがずらりと並びます。オープンだから荷物管理は注意が必要。もちろん大事なポシェットは身に着けて寝ました。
1階のベッドだったよ。
えー、朝いろいろ物音がしてたようですが、気にせずがっつり寝た。因みに今回の旅行は頭の上にあるリュック(99元で購入)ひとつで回りました。
そんなこんなで約10時間後、張家界に無事到着です!
お昼過ぎについたので、ガイドと落ちあい、まず昼食。湖南省の食事はどれも辛いため、辛くないもの、という注文で出てきたのはキュウリと鶏肉の鍋でした。
…まあまあかな。
さあさあ、いよいよ張家界市の世界遺産、武陵源の自然景観へ入場です!
武陵源は湖南省北西部に広がる石英砂岩の林立する風景地区の自然遺産。中国山水画の原本、地球記念物などと表現されるようですね。総面積4000㎡の中に、張家界・天子山、索渓峪という三大風景地区があります。映画アバターの風景と似ていることでもかなり話題になりました。
チケット245元で3日間、この風景地区の中をウロウロできます!
一般ツアー客などは風景地区の外に泊まることが多いみたいだけど、我らは風景地区の中、山の上に泊まるのでしばし外の世界とお別れです!
まずは索渓峪自然保護区の十里画廊を歩きました。天気は曇り。霧がかった景色で、見どころと言われる場所は残念ながらハッキリとは見えませんでした~。
でも幻想的。ひとつひとつの景観ごとに、人が何をしている様子ににている、とかで名前がつけられています。でも多すぎてここでは説明しきれません!
我々はこの地区は歩きましたが、歩道の内側にずっと走っている列車?に乗ってみていくこともできます。便利。
一通り歩いたあとは、急いで天子山ロープウェーにて山頂へ。営業時間終了ギリギリでロープウェーに乗りました。この頃には霧がますます深くなり、ローブウェーに乗ってる間中まっしろ~。でも見えるとかなり怖いみたいだから、何も見えないのはそれはそれでよかったのかも?
さて、宿泊場所の民宿はこんな感じ。
部屋の脇にトイレ(ぽっとん)とシャワー付きだけど、シャワーは使えたものでなかったので、基本寝るだけ。熱水も朝は出なくて、自分で水を沸かして対応する必要がありました。布団が湿っぽいとか、普通に日本にいる人の感覚だとNGと思われる場所だったけど、まあ寝られたし電気もあったからOKなり。
夜ごはんも出ます。
ここのご飯は、「コメ・野菜2品、スープ」です。朝も昼も夜も基本こんな感じ。基本的にはあんましおいしくない!笑
そんなこんなで就寝~。寒いっ!
さて、翌日の朝ご飯も一応掲載。この日は朝からあいにくの雨模様。大雨ではなかったけど、装備を固めて出発です。
まずは袁家界の一番有名な見どころ、天下第一橋へ!霧がすごかったけど、見えました!
山道をどんどん歩き、次から次へ見どころが現れます。でも、霧が本当に濃くなって、ちゃんとみえたのは天下第一橋とここ↓くらいでした。
アバターの鳥の置物などもあったものの、背景はまっしろ。あちゃー。
結局、午前中は景観見学は諦めて、この地区の少数民族の土家族の紹介施設に行きました。
早速お酒での歓迎。我は飲まずに入りました~。
中は、土家族の暮らしぶりの紹介、伝統工芸の紹介がされていて、順路に従って見学していきます。一部体験なんかもできるようになっています。
トウガラシ。ここだけでなく、いたるところで売っていました。なぜそんなに辛い物ばかり食べるのだろうか…。
舞台もあったのだけど、あまり大したものじゃなかったので割愛~。
さあ、いったん民宿に戻ってしばし休むと、午後は次第に天気も回復してきました!民宿のおじさんが、「ここなら90%景色がみられるはずだ」という場所(民宿からほど近い天子山地区)に連れて行ってくれることに。これが大当たり!
完全な晴れよりも、霧があって美しいです!
ここが個人的には一番好きでした↓ 満足して2日目終了。
さてはて、張家界3日目最終日。晴天です!!
まだ開発途中の老屋場という場所へ行きました!しかし前日の雨のせいで、道は大変なことに。まだ道が舗装されていないので粘土質の土が靴にべったりつき、足場は滑るし苦労しました。
こんな感じ。
でも苦労の甲斐ありです、崖の上からこんな絶景に巡り合いました~。
風景は違うけど、この柵なしの絶壁&晴天に、2年前のグランドキャニオンを思い出しました。人も少なかったし、穴場です。
対岸?に見えるのはエレベーター。のちほど乗りますが、すごいところに作ったもんだよね!
このあとは、2日目の午前中に、霧が深くて全然見えなかった景色をリベンジでもう一度見に行きました。
こんなにハッキリと見えます。山の天気って1日で劇的に変わりますね。
記念の名前~。
お昼を食べる間もなく、先ほどのエレベータ(百龍電梯)に乗り込み、山の上から山の下へと下りました。登ってくる人は多かったけど、下る人は少なかったよ。
山の下です。ここから張家界国家森林公園の金鞭渓沿いの遊歩道を6キロ歩きました!
おなかがすいたので途中つまみ食い。
猿がたくさんいましたよ。
歩き疲れたころにようやく出口に到着。お天気の中、楽しい武陵源散策でした!
民宿2泊中は体も洗えなかったので、この日は少しばかりよい市内のビジネスホテルに宿泊(一人120元くらい)。夜ごはんは、張家界の名物料理、酸菜牛肉を食しました。
この店では並んでてもぬかされるし、周りの客のマナーに若干うんざりでしたが、これも地方都市の実態でしょう。
そんなこんなで張家界滞在はおしまい。翌日は朝発のバスで鳳凰古城に向かいます。