ねぎ子のブログ

congzi's blog

世界遺産リスト⑯ 麗江旧市街 ~雲南省周遊その3~

雲南省3都市目は、少数民族ナシ族(チベット系)の都、麗江古城です。1997年に世界文化遺産に登録されたこの古城は、美しい聖なる山、玉龍雪山の南に広がり、瓦屋根の木造民家、石畳の道がつらなる、風情たっぷりの街です。

夜に到着して、古城の中の少し小高い場所にある宿に泊まりました。

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ベランダからの景色。夜も明かりがたくさんついていて、街の中は活気づいてます。

が、個人的にはこの古城はちょっと観光地化が進みすぎてるかなぁと感じました。確かに街並みは綺麗と思うし、風情もあるんだけど、その建物のひとつひとつは全部お土産屋さんやカフェ、レストランになっています。清水の坂のもっと激しいバージョンって感じかな?もう少し素朴な感じのほうが好きかも。ま、それは置いといてと…

 

さて、朝の景色の方が麗江古城の様子がよくわかります。

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瓦屋根がいい感じですね~。宿の中もちょっと四合院みたいな造りになってて、なかなか素敵でした。その名も「春夏秋冬」という客栈です。

 

早朝から街を歩くと、まだ人もすくなくて、お店もあいてないから静かな雰囲気を味わえて気持ちいい!

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ここは、中国人が大好きな高倉健が主演の映画、「単騎、千里を走る」の舞台になった街でもあります。大学生のときこの映画レンタルしてみたんだけど、内容ちょっと忘れちゃいました。また見なきゃ。

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世界遺産って書いてありますね。

早朝出発して玉龍雪山にいくつもりだったのだが、風が強くてリフトが止まっているということで、急遽行き先変更しました。

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こちらは我らの朝ご飯。おばちゃんが焼いてるこの生地にレタスと卵、ソーセージと辛いソースを挟んで頂きます。かなり油っぽくて完食できずでした。

 

束河古鎮 (茶馬古道)

麗江古城から4キロほど離れた場所にある、ナシ族の村を訪問。正確には、ここの村を通過して、裏の山のあたりで乗馬をしました。

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日本だと乗馬は値段も高いし、安全に留意するあまり自由に乗れなかったりするけど、中国ではそうゆう制限がなくて、我みたいな人間にはとても嬉しいです。

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山の中の、昔の茶馬古道を往復1.5時間くらい乗馬しました。昔雲南省の茶葉と、チベットの馬の交易ルートだったから、こうゆう名前なのですね。

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馬に乗りながら見えた景色はこんな感じ。大自然~るるる~。

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馬をおりて、記念撮影もしました。満足です。

このあとは、乗馬のチケットに含まれているというので、船にのりにいきました。でも…これは正直微妙だったな。

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お兄さんが浅い沼地みたいな場所を竹ざおでつつきながらクルージングしてくれたけど…。う~む。

 

白族民族郷

時間があまったので、少数民族のひとつ、白族の村(テーマパーク)へ。白族は、多くは大理という場所に暮らしているのだけど、ここにも一部の人々が住んでいるようですね。白色を尊びます。さて、ここでもまず池の上を船に乗る。

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池から見える、工事中の山。すごいサイズの大仏建設してるよ!もはや本当にテーマパークすぎて、全然本物感がないんですが……。でも、この池の上の白い花は綺麗だったな。

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クキの部分は食べられるので、だいたい毎食注文してました。

 

そして、シーサンパンナで見た踊りを思い出させる、これまた同じようなショーがあります。

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白族というだけありますね、白い民族衣装でかわいらしいです。

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家の敷地内の一角も白い壁。真っ白の模様なしです。この壁の意味、お姉さんが説明してたんだけど忘れてもうた!確か方向に風水みたいな感じで意味があるはず!

まぁ、行ってみて面白い部分もあったけど、ここはかられの本拠地大理ではないし、時間がなければ行く必要ないところという印象でした。

 

夜は、古城内に戻って散策。夜までお土産屋さんが開店してて、にぎやかです。ナシ族の昔の文字、トンパ文字をあしらったストールを購入しました(30元)。f:id:s_iidada:20130407213618j:plain

綺麗だね。こうして麗江での1日目は終わりました。明日こそ、雪山にいくぞー!

 

玉龍雪山

番を期してやってきました。少数民族ナシ族にとって神様が暮らすという聖なる山。今回の旅での見どころは主に3つ!

 

①印象・麗江

チャンイーモウ監督は、中国の各地でその土地にまつわる話や文化をテーマに、「印象・○○」という舞台を作り上げています。麗江のここ玉龍雪山にも印象・麗江があるわけです。

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こんな感じです~、大自然の中にある劇場です!天気がよかったから本当に綺麗。ちなみに標高が高いので、寒いかなと思って上着を借りました。ストールは前日ゲットしたもの。

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麗江に暮らす少数民族がみんな出てきて、踊りやちょっとしたお話を披露してくれます。さすがチャンイーモウ。完成度たかっ!

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馬に乗るシーンもあります!すごい迫力!

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昔、この少数民族は、好き合う2人が結婚できない場合は、一緒に心中したそうです。それをテーマに別の映画も1本作れそう。

 

②白水河

山の谷合にある、青く澄んだ河が出現!なんでも九寨溝みたいな美しい景色が見られるということで、バスに乗ってやってきました。

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本当にとっても綺麗な不思議な色!緑なような、青いような。写真では伝わりきらないのが残念!

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こんな風に、棚田風になっている場所もあって、桜もどきとのコントラストもなかなか素敵でしょう。

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酸素水なる酸素の含まれた水を準備してまする。河だけじゃなくて、後ろの山の景色が素晴らしいでしょ!お天気にめぐまれて本当にラッキー。

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これが一番お気に入りの写真。河に山の景色がくっきり映っております。

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写真オンパレードだけど、百聞は一見に如かず、かなと思って。そうはいってもやはりこの写真と本当の景色の色は違うんだけどね。ヤクとかこの写真みたいな黄牛と呼ばれる牛もいたよ。

 

③山のてっぺん

前日は風で止まっていたというロープウェー。なんとラッキーなことに、我々が向かう直前から動き出したようでした。普段はすごい行列するというロープウェーもまったく並ぶことなくスイスイと乗れました。にしてもすごい角度!3356mの乗り場から、一気に4506mまで登るのです!

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ひゃあ、心臓の弱い人は目をつむって乗ったほうがいいかも。このロープウェー中国製じゃないのを確認して安心材料にしました。はは。

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じゃ~ん、降りてすぐの記念碑。お天気よかったので、寒くはありませんでした。この時点では、高度の高さもそれほど感じない。

しかし、ここからさらに一番高い展望台を目指して階段を上り始めたところで、急にしんどくなる。しかしながら、普段運動していないため、階段がしんどいのか、空気が薄くてしんどいのかは、最後までよくわかりませんでした。日々を反省。f:id:s_iidada:20130408140504j:plain

そんなわけで、酸素ボンベは大活躍でした!

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途中にあった中国国旗と記念撮影。暑くて上着を脱いでしまいました。それにしても、ここの時点でかなり壮観!爽快!きてよかったなぁ。

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さぁ、ここから目指すはあの小屋の付近!最後の難関階段があるが、ここまできたら、もうゆっくりと登るしかない!途中ひっくり返っている人もいました。慣れない人は頭が痛くなったり大変だったでしょう。効き目が本当にあったかはわからんけど、1週間前から漢方薬を飲んでいた甲斐がちょっとはあったかな。

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やったー!4680mに到達!ものすごい達成感がありました。ここまでたどり着けてよかったよ。人生で、地に足をつけた場所としては一番海抜の高い場所だと思う。1年前には自分がこんな場所にたつなんて、夢にも思わなかった。人生とは不思議なものです。

 

さて、雪山をおりて、麗江を後にすることに。古城は確かによかったけど、私はこの雪山が一番感動したかな。ナシ族が神のいる山と祀っているのがよくわかりました。

 

そして、車に乗っての移動…旅は最後の目的地、シャングリラへと続きます。(つづく)