世界遺産リスト⑰ 三江併流地域(金沙江支流) ~雲南省周遊その4~
旅の最後をかざるのは、理想郷の香格里拉=シャングリラです。
チベット自治区と四川省の境界に位置する香格里拉は、チベットの影響を強く受けています。道のいろんなところに、チベット仏教の白い塔が建てられているのが特徴的でした。でも何といっても、理想郷と言わしめるその大自然が素晴らしい場所。3つの大河が様々な峡谷を作り上げていて、この地域一帯が2003年に世界自然遺産に登録されています。
ちなみに泊まったホテルは既に海抜3000m越え、高度の高い場所でもあります。では香格里拉のスポットをいくつかご紹介。
・ナパ海
香格里拉の中心からほど近い場所にある、緑の美しい湿原。夏は周囲の山から水が集まって湖になって、冬からは春は大草原になる…。ということなんだが、ちょっと季節が早かったようで、緑はあまり感じられず。
う~ん…沼地ですな。でも確かに緑がでてきたら綺麗そう!とりあえず見た!ということが大事。
その後も道を走っている途中で、こんな美しい景色に出会えます。
谷の底に村があるのが見えます。
・巴拉格宗香格里拉大峡谷
ここは、市内から80㌔近く離れた、四川省にほど近い峡谷!三大河の金沙江の支流がつくり上げた峡谷で、大規模かつ美しい!
ここにも世界遺産マークがありました。ここでは、風景地区内を2時間ほどで回るコースに参加。ゴムボートで川下りもできますよ、ということで喜んでたのに、結局行ってみたらやってないという、いかにも中国的な対応。残念だったなぁ。ま、景色は美しいから、それだけで満足だけど。
峡谷に桟道が作られているので、ここを散策しました。
水の色が不思議な色です。茶色が急にエメラルドグリーンとかブルーとかに代わるというグラデーション。目に鮮やかです。
水の美しさに注意がいきがちだったけど、この山肌もなかなかの迫力ですね!お天気の中、往復で1時間ちょっと歩いたかな。人が少なくてよかったです。
こちらは、風景地区内の一角にあった植物。仏様の手が木から岩に伸びているようにみえる、不思議な木。こんな岩にそって巨大に成長してました。植物の生命力にはいつも驚かされますね。
・松賛林寺
さて日付変わって旅も最終日。市内からほど近い松賛林寺、雲南省最大のチベット仏教寺院へ向かいます。明の時代にできたあと、清の時代に拡大されて、そのあと文革で壊されて、また今再建しているんだって。なんか雲南省って中国じゃない感じがするけど、文革とか聞くとあぁ、そうか、と気づかされるね。
敷地内入ってからも遠い。向こうに見えるのが小ポタラ宮といわれる寺。でも、ここで固く注意されたのが、日本語をしゃべるな、ということ。チベット仏教僧は日本人が嫌いなのか、ここ雲南に限ったことなのか、理由はよくわかりませんでした。
中に入って階段を上っていきます。高度が高いから、しんどいです。が、これまた階段がしんどいのか高度がしんどいのか、運動不足の我には不明。
階段を上って振り返ったところでガイドさんの説明を聞く。向こうに見える山ではね、天葬なるチベット式のお葬式とかも行われているそうです。あれですね、日本では鳥葬っていうほうが想像しやすいですね。
頂上につきました。ツォンカパ宮殿といわれる宮殿です。
チベットぽい!この白と黒のコントラストがちょっとポップに見える…とかいったら罰が当たりそうですね。
中は写真とれませんでしたが、仏様がいて、あとチベット僧がお経をとなえて数珠とかをくれる場所もありました。お布施が必要だけど、わりと良心的で10元とかだったみたい。
ここらで雨が降り始め、飛行機の時間もあったので元来た道を戻りました。
そして空港へ。さらば雲南省!
約1週間の周遊でまた、中国の魅力を知りました。雲南省、いけなかった都市もあるし、またいつか来たいです。