ねぎ子のブログ

congzi's blog

世界遺産リスト⑳ 泰山 ~山東省旅行その1~

日本人にとって、富士山は特別な意味を持つけど、中国人にとって特別な山といえば、「泰山」だそうです。みんな一度は登ってみたい山NO1ってところかな。

もちろん、中国を代表する五岳のひとつです。かつその中で一番重要視されている。我は今回泰山にいって、少林寺の嵩山とあわせて2か所コンプリート。

泰山は北京からほど近い山東省にあるし、泰山にいったついでに曲阜という孔子の生まれ故郷にも行けるということで、滑り込みで週末旅行を決行したというわけです。

 

北京から高鉄(新幹線)で2時間ちょい、あっというまに泰山の最寄駅、泰安に到着。車で30分もかからずすぐに泰山の入口につきました。

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泰山って、富士山みたいにどーんとひとつの山かと思ってたんだけど、山脈(てほど高くないけど)のようで、連なる山々すべてが泰山だそう。緑と茶色い岩肌とが意外に綺麗に見えます。

泰山は、歴代の中国王朝の皇帝が即位したときに、その正統性を示すための天地の神様を祭る儀式=封禅が行われた山。清の始皇帝漢の武帝も登りに来たというから、すごいよね。歴史を見守ってきた山どす。

本当は歴代皇帝(の輿を運んだ人)同様に、山麓から山頂まで、合計7,777段の階段を歩いて登頂することもできるのだけど、今回は文明の利器に頼ることに。まずバスに乗って、ちょっと階段あがり、ロープウェー乗り場までいきます~。

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いやこのわずかな階段だけで息切れ。。7,777段なんて絶対無理だったな。こちらは、ロープウェーから見えた景色。大仏の顔なんだけど、分かるかな?上を向いてる顔ね、左の出っ張っているのがアゴ、右側の少し高いのは鼻のあたり。

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そして、ロープウェーの降り場に到着~。少し歩くと南天門が見えてきます。階段で登ってくる人もここを通ります。南天門は元の時代の創設だそう。

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我も、階段できたわけじゃないけど、階段できた振りして写真をとってみました。ごめんちゃい。
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そして、南天門から天街という通り(今ははお土産屋さんだらけの通り道)を歩き、頂上を目指します。天街から南天門のほうを見下ろすとこんな感じ。

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しかしすごい人でした、天気もいいし、真夏でもないし、山登りにはもってこいの季節ですからね。世界遺産マークの石碑も無事発見しました。

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さらに、桂林に続き、お金シリーズも再来!中国の5元札の景色に出会えました。記念撮影してる人が多すぎ。岩に登るな~!!
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そして、山頂の玉皇頂へ到着。標高は1545m。既に4千メートル級を上った身としてはとても低く感じるが、景色はとてもよいです。そして頂上には、泰山に祀られているたくさんの神様の中で、一番くらいが高いとされる玉皇大帝が祀られている場所があります。
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入口と出口がいっしょのためカオスの門をくぐりぬけ、さぁ中へ。金色の壺みたいのがおいてあって、みんなここにコインを投げ入れてました。

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我も試したのだが、残念ながらはじかれ外に落ちてしまった。この神様を祭っている廟の裏側もなかなか景色がよかったです。ちょっとかすんでるのが残念だけど、連なる山々は壮観ですね。
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そして、これからこの写真にうつっている方、日観峰へと歩いていきました。丸いのが気象台かな。ここに泊まると綺麗なご来光がみられるらしい。次回くるときは是非、日の出を拝みたい。

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それにしても子どもを含めこんなにたくさん観光客がいるのだが、このへんは全然整備されていない!ので、転んだりしたらかなり危ない!それなりに緊張感をもって歩かないといけません。
あまりに人が多かったので、ロープウェーがこむのを懸念して、早目に戻ることに。日観峰から下ります。途中、また玉皇頂の付近で、石碑を発見。

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かなりみづらいが、右側の黄色の文字で彫られているのは、唐の玄宗皇帝(楊貴妃の、ね)が封禅の儀式をおこなったときに掘られたものだって。全部で996の文字が刻まれています。当時、長安の都からここまではるばるきたってことよねぇ。ひょえ~。

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下りの景色は、山というか万里の長城みたいだ!そして案の定、ロープウェーはすごい人ごみでした。1時間くらい並んだかなぁ、みんな我先にとぬかそうとするから、それを防ぐために前のひとにピタリとついて歩き、結果、ぎゅうぎゅうしてて必要以上に暑かった。

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泰山は、思っていた山とはちょっと違いました。神様を祭る山というから、標高高くて、雲がかっていて神秘的な雰囲気を想像していたけど、人も多いしお土産屋さんも多かった!みんなが登りたい山だから、みんなが登れるように整備されるのはよいのかな、と思いつつ、もうちょっと神々しさを感じられたらよかったなぁ。
ネットで写真なんかをみると、日の出の風景は空も山も赤くて神秘的。自分で階段を登ると感動も増すだろうな。ま、その感動はまた次回にとっておきましょう。