上海博物館めぐり
今週末は上海散策です。だいぶこの街にもなじんできたが、まだまだ歩き足りません。
今回は、中国三大博物館のひとつという、上海博物館へやってきました。故宮博物館と南京博物館とここが三大博物館だそう。
人民広場の一角にたたずむ、この特徴的なフォルムの建築物ででございます。
あっつい中ものすごい行列が。博物館ってこんなに並ぶ場所だったっけ!?たまたま我はこの写真と逆側の人の少ない裏門に並んだため、比較的早く15分くらいの待ち時間で入れました。
エントランスはこのように吹き抜けになっていて、両側にエスカレーターと階段。
全部で4階建てです。これも北京の故宮博物館や台湾の博物館に比べるとすごく狭い。こんな規模で三大博物館なのかぁ、と思ってしまった。北京で私のスケールの基準が狂ってしまったのかもね。とりあえず4階まで登ります。
見下ろした絵。1フロアごとに、東西南北で4つの部屋があって、それぞれテーマごとに展示がされている。つまり1階のエントランス部分除いて、全部で11展示室あります。これをすべてじっくりみようと思うと、確かにかなりボリュームはあるので、ガイドブックにあるとおり半日~1日かかるでしょう。
我はそんなにじっくり見てられないので、気になる展示室を重点的にみることにしました。
まずは少数民族工芸館。色んな民族衣装が陳列されています。今までの旅行先で見たものなんかもあったよ。漢民族が多いとはいえ、少数民族も多様です。
一番気になってたのが、この中国歴代印章館。中国の印鑑の歴史が詰まっためずらしい展示です。
小さくて細かい彫刻のされた印鑑がたくさん並んでいます。中学時代に篆刻の授業があったのを思い出しました。3000年も前のものもあるんだって。長い文化ですねぇ。印鑑のスケールが分かりやすいよう、前にいた観光客も一緒にパシャリ。
あとは2階の展示は、西安とかでもみたような彫刻像の展示でした。個人的には、この白いミニ女子十二楽坊みたいな彫刻が面白かったな。
さらに、1階の展示室ではアンバランスな銅像を発見。この銅像があった、1階の古代青銅館というのも上海博物館の有名な展示室のひとつみたいですね。
それにしても、無造作においてあります。触らないでください、と表示があるが、特にガラスケースで覆われてるわけでもなく、むき出しですぐ手が届く場所にあるので、子供なんかがうろちょろしてると、こちらが冷や冷や心配になります。
だいたい1時間ちょっと見学して、満足しました。外に出ると行列はさらに長くなっていた。
さて、この上海博物館の近くに、気になってた博物館があるのでそちらも行ってみることに。上海城市規劃(きかく)展示館といいます。朝、タクシーから見えるのよね。
上海博物館は無料だったけど、こちらは30元します。だからか、人が少なかったな。ここは上海の今昔、そして未来が学べるという、ちょっと今風の博物館。日本でいうと、お台場にありそうな科学館って感じかな。
人民広場を横切って移動しただけで大汗かいたので、まずは5階のカフェへ直行。
人民広場を見下ろしながら、一人で優雅にカフェラテとポテトチップスを頂きました。右側に、上海博物館が見えますね。こうゆうふうに、好きなものみてウロウロして、自由に休む、という週末が好き。一服したら、下の階におりていきます。
ジャーン、これが見たかった場所。上海市のジオラマです。スケール5000分の1。
時間がたつと、夜景に変わります。黄浦江をはさんで東西に広がる街。こうしてみると、建物がとても密集しているのが分かる。ジオラマの周りを歩けるようになってるんだが、中心地にはいけないので自宅はちょっと見えなかったんだけど、北側のほうに前散歩した魯迅公園がありました。
さらに2階までおりると、昔の上海を学べるスペースがあります。田舎だったことがよくわかる。
まぁ、昔の上海の様子をリアルに知りたかったら、やはりお勧めはTV塔の下の博物館かな、と思うけど。
ここはジオラマは面白かったけど、あとは意外に見るところが少なかったかな、と思いました。
夕方17時、閉館と同時に外に出るとまだ熱風が。博物館エリアは市の中心街にあるので、デパートでウィンドウショッピングしてから帰りました。なかなかよい週末だった。