世界遺産リスト㉓ 九寨溝と黄龍
久々の世界遺産シリーズ!中国一番の大物遺産、大秘境!九寨溝と黄龍です!
中秋節という中国の三連休を利用してついにここまでやってきたぞ。上海から直行便で四川省のはしっちょまでひとっとび。
空港も既に海抜3000m級。ひんやりと涼しい空気が迎えてくれます。到着日は空港からホテルへ直行。車を3時間ほど走らせて、到着は18時半。
そしてやってきました2日目!九寨溝を堪能する1日です!
じゃ~ん、九寨溝という秘境への入口でございます。早朝のため、並ばず入れました!込み合うとここにずら~っと行列ができるのでしょうね。パンダが見守ってます。
風景地区の中は、Y字型に見どころが広がっています。100を超える湖や湿地、滝があるよ。徒歩では回りきれない広さ(720㎢)ゆえ、バス移動なり。まずY字の右上までいって、歩いて分岐点まで戻って、それから今度Y字の左上までいって、また戻ってきます。
さて、まずは右側から。次々と美しい原生林と湖が迎えてくれます。
えーと、これは鏡海だったかしら。
九寨溝はね、湖を「海子」とよびます。ここは中国大陸の内陸。海なんて見れない人々は、ここを海の子供、って名づけたんだね。実際は氷河の消失という実に4千年も前から形成された湖なんだよね。そりゃこんな神秘的な色、透明感になっても不思議はない。
それにしても、ガイドと一緒にきて大正解!全然人のいないまさに秘境のような場所を効率的にどんどん回れます。滝もちょこちょこあるよ。
こちらは有名な、「パンダ海」と呼ばれる湖。昔はここで水を飲むパンダを見られたそうです!パンダと同じ世界を体験~。それにしても綺麗だ。
紅葉も始まっています!青い空、白い雲、コバルトブルーの水、緑の葉と黄色、赤色の葉。なんとも美しいコントラストに息を呑みます。
さぁ、ここでせっかくなので衣装替え。ここはチベット系の少数民族のいる地域ですからね!じゃーん。
ちょっぴり曇ってるけど、湖に空がそのまま映ってるよ!
移動してきてこちらも有名な、五花海。
深さが浅いのと、他の場所よりミネラルが豊富なので、こんな何とも言えない色になっているそう。中国語で五っていうのはね、本当に五つってことではなくて、たくさんって意味なのよ。天気や角度によってさまざまな色合いを見せるからこの名前。納得。
これぞ九寨溝っていう代表的な景色をカメラに収めることができました。
もはや写真がありすぎるので色々割愛するけど、こちらはY字の左上の一番有名な見どころ。五彩池という場所です。ここはすごい人だった!明るい水色が特徴的な場所です。
カルシウムとかマグネシウムとかたっぷりだそうよ。石灰質の含まれる分、ちょっと黄色みがかった色合いも楽しめます。
Y字の右と左との湖を十分堪能したところで、分岐点のレストランでランチ★敷地内に唯一というレストランは、すごい収容力。値段でエリアが分けられていて、我らは60元のビュッフェスタイルエリアで一休み。
マーボー豆腐がおいしかったな。さすがは四川省。
ランチのあとはゆっくりY字のIの部分をバスで下ってきました。各湖で途中下車しながらね。湖以外にも、民家の見学とかできます。
そうそう、なぜそもそも九寨溝っていうかの説明。このへんでは、集落のことを寨子、と呼ぶのね。このエリアには9つの寨子があったから九寨溝というわけです。台湾の九分と一緒だね。
チベット仏教だから、マニ車。ここは観光用に建設中な感じで、歴史はなさそうだね。まだ建設中だからマニ車に文字がない(苦笑)
早々と14時くらいに入口まで下ってきたら雨がポツポツと。ギリギリセーフ!混む前にスムーズに見学できたし大満足でした!このあと、お決まり足つぼマッサージ。そして夜はここの少数民族の舞台を見に行きました。充実の九寨溝だったぞ!
そして3日目、最終日は九寨溝から南へ80キロ!早朝出発して、2時間半ほど車にのって、もうひとつの世界遺産、黄龍へと向かいます。ここは標高が3500m。さらい高い神秘的な場所です。この山、黄色い龍が登っているように見えるからこんな名前らしい。
まずびゅーんとロープウェーにて山頂まで。朝早かったので並ばなくて済んだ。ロープウェーの降り場から一番の見どころまでは歩いて1時間くらい。紅葉してて楽しいお散歩道でした!
ここも九寨溝と同じくカルスト地形。石灰質の土壌と湖水がまじって、不思議な色合いを演出します。黄龍では、この湖が棚田みたいな状態なのを見られます!
一番有名な、標高3476mに位置する五彩池へ到着!
じゃーん。空、山、だんだんの湖!なんとも爽快な景色です。夏に比べるとちょっと水量は少ないみたいだけど、とっても綺麗でした。
まだ人も少なかったので何枚も記念撮影。ただ、角度がないのでちょっとだんだんになっているのが分かりにくいかな。空模様で水の色も変化するそうです。この日はお天気だったから空の青が映ってた。
この角度だと棚田っぷりが少し伝わりますかね。紅葉の色が映って少し黄色っぽくも見えます。自然の不思議を感じる風景なり。
そしてここからが少し大変な道のりでした。下り続けて麓までいくんだけど、結構歩くのよね。道は整備されてるんだけど、下り続けると足がガクガクしてきます。
ガイドさんは、五彩池以外はどれも普通、って言ってたけど、個人的には下り路の途中で見られる棚田湖は少しずつ様相が違って全部美しかった!
ここはかなり水色だったので、小学校のプールみたいに見えました。棚田の規模が小さいと、温泉ランドの丸いプール温泉みたいに見えるところもあった。
こちらは木が生えててちょっと面白いなと思ったところ。
休み休み、2時間くらいかけて下ってくると、今から徒歩で上まで登らんとする人々とすれ違いました。こうゆう自然系の遺産は、本当に見ごたえがあるんだけど、体力が大事ですね。途中で力尽きても誰も助けてくれないし、カートとかが走れるわけでもないし。元気なうちにきてよかった!
最後にお決まりのモニュメント前で記念撮影。
九寨溝と黄龍は、いつぞやか、日本のCM(確か黒木メイサだった)を見てからずっと来たかった秘境でした。あの時は本当に来られるなんて思わなかったし、中国に暮らすことになるとも思わなかったな。人生は変化が多くてこそ面白いですね。
ここまで来られてよかったよ!