世界遺産リストagain 福建土楼
6月端午節のお休みは、1年ちょっとぶりに、福建省へ。
1日目は厦門市内、コロンス島をめぐり、2日目は再び土楼へ!今回は、車をチャーターして前回とは違う土楼を見に行きましたので、めぐった場所をレポートします~。
●塔下村
川の両側に古い民家(土楼)の残る小さな村です。
のどかですなぁ。山の中の川、というのはリラックスの最強の組み合わせと思います。
洗濯するおばちゃんの後ろ側では、ニワトリを洗う女性が。。。ははは。。。
川の上の橋で記念撮影です。両側にあるのは全て土楼なんだけど、横から見ると丸さが分からないので、ふつうの建物のように見えますね。
橋を渡って少し山の方に登ると、にょきにょきと塔の立つ広場に出ました。
ここは、張さんという地元有力者の祖先を祭った場所のようです。24本の石の塔が建てられていて、中国で見られる一族の祠の中でも最も古いものだそう。
このおばあちゃん、お金のような紙を燃やしていました。こうしてここに普通に暮らして、文化や儀式を守っているおばあちゃんの後ろ姿に、世界中、色んなところで色んな生活があるなぁ、と少ししみじみしたぞ。
●裕昌楼
さて、塔下村からさらに山奥に入ると、現存する最古の土楼、裕昌楼へたどり着きました!ここは、5つの姓の人々が共同で1308年に建てたというもの。ひぇ~、700年以上もの月日が経っています!
外から見ても、壁にひびが入りまくり!そして大きい!ここは5階建ての土楼で、全部で54もの部屋があるそうです。
中に入ると、お店のパラソルがたくさんたってるのが少し残念。この写真見て、分かるかな?柱がぐにゃぐにゃ傾いています。これもこの土楼の最大の特徴!最大では15度も傾いているところがあるそう。
土楼は丸いのがいいですね。円。和。民族がぎゅっと集まって協力して生活している感じです。ここは規模も大きいし、見ごたえのある土楼でした!
●田螺坑土楼群=四菜一湯
さて、ついに一番楽しみにしていた場所へ到着しました。5つの土楼が、4つのご飯と1つのスープかのように並んでいるので、別名『四菜一湯』と呼ばれています。
山の中に広がるこの5つの土楼!かわいらしいね!
この展望台から、長い階段を歩いて下り、5つの土楼すべて観光します。下りながら、またこの階段登ってこないといけないんだなぁ…と思うと少し憂鬱。汗だくです。
5つ全部の土楼を見ました。すべて3階建て、5つの土楼全部で39の部屋だそうです。さっきみた裕昌楼がいかに大きかったかが分かりますね。中には民宿メインになっている土楼、お土産屋さんメインの土楼、レストランメインの土楼などがありました。
だんだん同じに見えてくる感は否めないものの(笑)、楽しく見て回りました。
階段を上がる途中でアイスクリームを買って暑さをしのぎながら、土楼めぐりは続きます。
●雲水揺
さて、上記が土楼A線と呼ばれる観光コースでしたが、ここからさらにB線という観光コースへ入ります。まずは、映画のロケ地で有名になった、雲水揺という村へ到着。映画のタイトルが雲水揺だったのでいつのまにかこの村も改名?したようです。
この日の夜、ホテルでこの映画を見ました!チェンクンとビビアンスーが出ているの、ビビアンがすごくかわいかった。この村は台湾の田舎として撮影されていましたね。台湾と大陸の近代史を扱っていて、その歴史に引き裂かれる男女、みたいなお話。途中寝たけど、けっこう面白かったです。
水車が特徴的ですね~。ここに若かりし日のチェンクンとビビアンスーが座っているシーンがありました。それにしてもいいお天気!!
●懐遠楼
もう土楼もたくさん見たしね~とあまり期待せずに訪れたこの土楼。でもとってもよかった!というのも一人5元払うことで土楼の上の階に自由に入れるからです!
二重構造の土楼ですぅ。去年見たのとちょっと似てるけど、土楼に登ったのは初めて!
しかし階段はかなり心もとないですね。木の板は今にも抜けそうな部分もありました。4階まで登れました~◎
洗濯物が干してあったり、食べ物が干してあったり、土楼の生活ぶりがよくわかって非常に楽しかったです。
そのうち上の階に登るのも、値上がりするんだろうなぁ。1階あがるごとに5元、とかね。日本人の感覚だと、5元(85円)払って登れるならせっかくだし行かなきゃ!と思うものだと思うけど、中国人は有料と知ると、興味がなくなるみたい。というわけで、土楼の上の階はすいていました。
●和貴楼
さて、B線コースの最後を飾るのは、四角い土楼、和貴楼です。こちらは山というよりか、沼地の中に突如現れます。
個人的には丸い土楼が好きだけど、四角も中が整然としてて暮らしやすそうではあります。ここも5元で上の階に登れました!
土楼尽くしの1日、暑くて少しばてたけど、いいお天気でとても楽しかったです。
またここに来る日はあるのかなぁ。もし来られるならば、その時こそ宿泊してみたいな。山の中で今も土楼に生きる人々の生活を垣間見ることができて、満足の旅行でした。