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ねぎ子のブログ

congzi's blog

Mexico世界遺産リスト② ソチミルコ ~アステカ時代の風景~

11月21日はメキシコの革命記念日で祝日でした。メキシコの法定休日はあまりない。カトリックの多い国なのでクリスマスはどーんと休むのかと思いきや、意外とそうでもないらしい。貴重な休みを生かして、郊外の世界遺産、ソチミルコ(Xochimilco)へ出かけました。

 

ソチミルコは、スペイン征服軍の侵入前の古代アステカ帝国の面影を残す水路が張り巡らされた場所です。その長さ、合計169kmにも及ぶとか。

少しメキシコシティの歴史を振り返りましょう。メキシコシティの今の地は、もともとは、テスココ湖という湖でした。ここからは少し神話の話にもなりますが、古来アステカ人の祖先は、この湖の北側の地から、太陽神の予言に導かれてやってきたようです。彼らがテスココ湖上にあった島に上陸すると、そこにはサボテンに一羽の鷲(ワシ)がとまっていたそう。この光景が、「ここに家を築くべし」という予言の光景と思った彼らが、湖を一部干拓して島を作り上げ、アステカ帝国の首都、テノチティトラン(言いにくい)を築きました。

さて、メキシコ国旗を思い出すと…国旗中央に描かれているのは、サボテンにとまる蛇をくわえた鷲。神話に基づいてデザインされたのですね。アステカの王様も権力の象徴として、この鷲の図を好んだそうです。

 

というわけで、湖は一部干拓され、島を中心に周囲に水路が張り巡らされたテノチティトランなる都市が建設されましたが、このメキシコのベネチアと呼ばれる風景も、スペイン軍の侵入後はほとんどが埋め立てられ、失われました。メキシコシティは地盤沈下がけっこう深刻っぽいですね。

説明が長くなりましたが、そんななか、今も当時のベネチアちっくな光景を見られるのが、ソチミルコなのです!

 

シティからウーバーで40分くらい。ソチミルコは水路を遊覧船に乗って観光するのが定番となっているので、まず船着き場に向かいました。政府規定料金で船に乗れる、公式船着き場は9か所(それ以外にも非公式に色々とあるよーね)なので、ネットで調べて一番設備が充実していそうな、Nuevo Nativitasという場所へ。

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はい、到着。11時少し前だったので、まだ周りのお店もあんまり開いてませんでしたが、船はすでに何船も出ているよう。調べた通りの1時間350ペソ(約2千円強)/船で1船をまるまる貸し切ります。船着き場のおじさん曰く2時間くらいがお勧めだよ、ということで仰せの通りに。

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こちらが貸し切る船です!トラヒネラという木製の、筏に屋根がついたような船。サイズ感は、なんとなく、かちかち山でうさぎが乗ってた木の船のイメージ(たぬきは泥船のあの話)。メキシコらしい色遣いと装飾で、明るい気分になります!

古代アステカの水郷風景を楽しむべく、しゅっぱーつ!

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した途端に、天井についてた飾りが傾いて落ちてきました。がははは。

どこからともなく現れた(ほかの船から飛び乗ってきた)金属アクセサリー売りのおっさんが、簡単に直してくれました。大丈夫か!? なんだかすべてがラテンノリ。

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落ちてきた飾りの表面はこんな感じ。船の装飾は全船異なり、それぞれ名前がついています。LINDA号。なんと例のメキシコ国旗の鷲のモチーフ☆わーい!

 

船からの光景はこんな感じで、左右に緑がたくさん。ソチミルコって、アステカの言語、ナワトル語で「花であふれる場所」っていう意味なんだって。緑や花がたくさんある場なんですね。

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メキシコシティに住むメキシコ人たちは、今もクリスマス前になるとソチミルコに赤いお花とかを買いつけに来るそうです。花売りは船で近づいてくるパターンもあるし、水路の左右にビニルハウスのお花屋さんがあり、希望するとそこで一度船を降りて買い物もできます。

 

花以外にも色々と売っています。

●とうもろこし

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購入~。こっちのトウモロコシは白っぽいです。茹でて塩とレモン汁で頂きます。これが超美味しい!1本たいらげました。

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●特産せんべい

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素朴な味わい。何で作られてるんだかよくわからないけれど、ウェハースみたいな生地にチョコチップがふってあって、意外においしかった。1枚50円くらいかな。

 

●マリアッチ

f:id:s_iidada:20161122010255j:plain売り物はは食べ物だけではない。お金を払うと楽団が並走して演奏してくれます。ラッキーなことに、すぐ後ろの船にマリアッチがついていたので、おこぼれで音楽を楽しめました。

 

ほかにも織物売り、ビール売り、花冠売り、マリンバ楽団などけっこう楽しませくれます。風情が損なわれているといえばそうなんだけど、さすがに2時間もなーんもない緑の中を進むのも飽きるので、ほどほどならこうゆうのもいいと思う!

 

そしてルートの途中見えたのが、人形島。ここは世界的にもミステリースポットとして有名なようですね。この島の近くでは、過去から不可解な事件が多く起きていたそう。この島に引き寄せられ暮らしていたサンタナという男が、ここで行方不明になった少女の霊に憑りつかれたとかで、その供養のために人形をつるし始めたそう。その結果がこちら。。。

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もう少し寄ってみましょう。不気味な光景です。

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うーん、これ、本当に必要かしら?たぶんこれは観光客用に作られた人形島だと思いました。少し進んだところにも人形がつるされた場所があったし、観光目的であらゆるルートに作っているんだろうね。前情報によると、5時間くらいないと人形島までいけない、って書いてあったし。ま、そんな気味の悪い場所で憑りつかれたりしたら困るので、このくらいがちょうどいいのかもね。

 

さて、遊覧船は長い木の棒を使って漕いでいるのだが、船頭さんに頼んだら、漕がせてくました。

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これがけっこう難しい。船が左右にぶれてしまい、20秒ほどで船頭さんにまたバトンタッチ。水上生活は体力がいりますね。

 

1時間漕いで隣の船着き場まで行き、また1時間かけておおむね同じルートを引き返してきました。昼になるにつれて、観光客が増えてきたようです。ルートコースの先を見るとこんな大自然なのに、

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後ろを振り返ると、遊覧船の大渋滞~。

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2時間頑張って漕いでくれた船頭さんに100ペソ+小銭のチップをあげて、下船。

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1時間だと確かにちょっと短いかなーと思うけど、2時間同じコースの往復というのがちょっと物足りなかったかな。違う船着き場で降りられるようなシステムになってたらよかったなと思いました。

 

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1時を過ぎて、出店もずいぶん賑やかになっていました。おなかが空いたのだが、この付近ではあまり食べたいと思える場所もないし、トイレもいまいち衛生状態がよくなさそうだったので、またすぐウーバーでシティの中心部へ引き返しました。

ランチは安定のポランコ地区のキレイ目のタコス屋さんで。ついでに書くと、メキシコのお店はどこも大体1時から。メキシコ人のランチは2時頃が普通なので、こちらの会社は、8時出社でランチ休憩が午後1時半~3時だそう。午前中長い・・・日本人はおなが空いてしまいそうですね。そして午後の勤務は3時~5時で終わり、、ってランチ後はほぼ働いてないやん。

 

ソチミルコはかなり観光地化が進んではいたけれども、メキシコシティが湖の上に作られた都市だということを認識させてくれる、そしてメキシコのラテン的明るさを感じられる面白い場所でした。ここに来るまでアステカ神話のことも知らなかったし、旅行を通じてまた知識が増えました。

 

オマケはタコス屋の近くの教会。ソチミルコを訪れて以降、シティの建物が傾いていないかが少し気になります(笑)

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