北の国から2013 ~新年快乐@哈尔滨~
新年あけましておめでとうございます。
2013年、ねぎ子の1年は、中国は東北黒竜江省、ハルビンから始まりました。
ハルビンは北緯45度、稚内とほぼ同緯度ですね。でも、さすが大陸性気候です。冬は日中でも-20度を越えます。要は、とても寒い場所ということです。特に、今年は北京同様とても寒いらしい。
なぜそんな場所にこの真冬に出かけたのか。それは、氷雪祭りを見るため!
札幌雪祭りをもっとスケール大きくして、かつ雪→氷をメインにした感じです。非日常の氷の世界を体感できて、とても楽しかったです。冬に行くのがおすすめ。
さて、では旅の順序にそってご紹介。飛行機で約1.5h、ハルビン到着後、「息をすると鼻の中が凍る」ということに驚きながら訪れたのは聖ソフィア大聖堂。
ビザンチン様式のギリシア正教の教会です。ここは中国、なぜギリシア正教?
ハルビン市は、ロシアの影響下で発展した市なのです。帝政ロシアは東清鉄道の敷設を通じて、中国東北地方への支配を拡大。ハルビンはその中心都市として急速に栄えたのですね。実はこのロシア・中国の関係には日本も大いにからんでます。日清戦争で日本が中国への支配を強めると、ロシアはこれを防ぐために清政府を支援。支援といっても事実上はロシアも東北地方への支配を強めたかっただけか。このへんは、掘り下げると面白い歴史ですが、ねぎ子も記憶が曖昧なのでとりあえずこれくらいで。
そんなわけで、この教会はもとは、ロシア兵の軍用教会だったそう。趣があります、さすが東方のモスクワ。
今は教会ではなく、博物館になっていて、ハルビン市の歴史が学べます。しかし、不思議だったのは、この歴史の中にはまったく日本(旧満州)の影がない。ギリシア正教の教会だから、ロシアとの関係に重点をおいてるのかな、と理解。
教会をあとにして、今度は一番有名な歴史的な通り、中央大街を散策。
通りの両脇にはとても中国とは思えない、欧米式の歴史のある建築物が見られます。今は通りの真ん中に氷のオブジェもこの通り。これはアメリカの歌のオーディション番組VOICEのオブジェ。中国きてからはまった番組。
そして、一番有名なのがこちら、モデルンホテル。フランスはルネッサンス式でございます。
ここの名物は、アイスキャンデー。大学の教科書で勉強したんだけど、ハルビンの人はアイスクリームが大好き。冬でも食べると聞いてたが、あら本当。みんなアイスを食べながら道を歩いています。まぁ、溶ける心配ないしね。
もちろん食べた。
さて、中央大街を北上し、スターリン公園へ。漢字で書くとこうなる。
公園に沿ってハルビン市を流れる川、松花江が広がります。流れるという表現はふさわしくないですね、完全に凍ってますゆえ。氷の遊園地ができていて、川の上で遊べます。我らは、氷滑り台と犬ぞりに挑戦しました。いちいちお金とられるけど、まぁやらないわけにはいかない。
目の前に広がるのが川。わからないですね。
犬のまつ毛も凍る。
そして夕方、メインのひとつ、雪祭りの会場である太陽島公園へ。川の対岸にある、かつてはロシア人の別荘地だった場所です。どんどん気温が下がってきて寒いこと寒いこと。フルフェイスマスクで臨みます。
こんな感じに巨大オブジェがど~~ん。めでゅーさ??
スフィンクスもど~~ん。
モヤイもどど~~ん。
そして、またもや、この雪のお城の建物にのぼって、スライダーで滑りおりる遊びをしました(もちろん別料金!)。
薄暗くなってきました。暗がりの中、ベートーベンの存在感も増します。
雪祭りは、まだ製造途中の雪像もあってあまり盛り上がってなかったかな。敷地が広くて雪像が点在してるので見て回るのも大変、寒くて1時間以上もすると手足が凍りそうでした。
そして、日が落ちてからハルビンの冬の一大イベント、氷祭りへ出かけます。氷がライトアップされるので、絶対に夜行くべし。1985年から開催されてるそうで、我と同い年ですね。
例の松花江の河川敷に到着しました、氷雪大世界です。川から切り出した天然氷による建築物が出迎えてくれます。ひゃっほ~~い。
ハルビンビール~~。ハルビンはビール消費量が世界三位らしい。お店で飲んだら1瓶7元(≒100円)だった。やすっ!
北京の四合院風の建物もあります。おもしろい。
さらに、液晶画面のついてるお城もあります!
この時点で、気温はどんなもんでしょうか?おぉ、氷でできた温度計もありますね。
マイナス30度。というか、この温度計、0度以上のメモリ不要なのでは。。
このフルーツの飴がけも購入してみましたが、どんどんコチコチになり、食べるのも一苦労。歯が丈夫でない我には困難。
大仏とかお寺、さらには除夜の鐘なんかもありました。面白いね。
またこの手の滑り台やりました。しかし、滑りおりた場所の前に人が立っていて、ぶつかって下敷きになるという事故にあいました。滑る世界では何も止められない…まぁ、ちょっと鼻が痛かっただけで済んだからいいけど。
最後に、氷のお城にのぼって上からパシャリ。けっこうな高さまで登れます。そして、ここから降りるときに、また階段で転びました。近くの人が起こしてくれたけど、足腰の弱りにショックを受けました。
火鍋を食べて、ホテルに戻るともう9時半くらいだったかな。紅白をつけたけど時差があるので1時間くらいで終わり、ゆく年くる年になりました。ゴーンゴーン、新年快乐,去年我能过很充实的生活,2013年也想推广自己的经验。
2013年の朝は二度寝から始まりました。ホテルでの朝ご飯はあきらめて、集合時間まで街中を散歩することに!昨日歩ききれなかった中央大街を歩きます。この通り、全長は1450m。でも滑らないように気をつけて歩くと、けっこう時間かかるのです。
新年も寒い。
通りの雰囲気はこんな感じです。このクリーム色とかの色使い、中国っぽくないですね。コカコーラの自動販売機も氷。
昨日歩いたはじっこ、モデルンホテルにまた到着しました、外ではナッツとか売ってます。普通の食べ物は凍るから外では売れないでしょう。
そしてまたアイス食べました。
さて、この日は寒中水泳を見に行きます。主に中年~老年の方々が健康のためにやっているという寒中水泳。常人の感覚では理解不能~。
氷の中に現れるプール。
そして現れる海パン族。ひぃぃぃ。
そ~れっ、どぼ~ん。
女性もいましたよ。お疲れ様でした。。。風邪ひかないといいですね。
ここの寒中水泳の会場でまたもや滑り台に参戦!子どもと一緒に楽しみます。
Enjoyした後、最後の観光地、黒竜江省博物館へ。
孔子廟の中にある博物館。う~~ん、正直、博物館としては微妙だったかな。旅行者にとっては黒竜江省の各地の情報は細かすぎるし、動物とか恐竜の化石もあったけど、こちらはちょっと展示がおおざっぱな印象。まぁ、ずっと外にいるわけにもいかないので、室内見学で一息つくにはいいかな。
・ハルビン郊外にはサファリパークみたいなところもあるみたいだから、本当は時間があればそっちにも行きたかったな!
・伊藤博文が暗殺されたというハルビン駅、車窓からしか見られなかった。もっとじっくり見てみたかったな!
さぁ、少しばかりの心残りもありつつ、大満足の中、1日の夜には北京に帰還しました。
新年の滑り出しは快調です。既に滑りまくりました。冬のハルビン、お勧めです。体調を整えて、洋服もたくさん準備して、少し歴史を勉強してから出かけるのがいいかと。
2日からすぐ大学が始まりました。期末テストは滑らないようまた新たな気持ちで2013年、勉強とねぎ子の活動と頑張りたいと思います。