ねぎ子のブログ

congzi's blog

北京郊外散策~川底下村~

実は北京にきてからずっと気になっていた農村がありました。その名も川底下村。週末を利用してようやくたずねてきましたよ。

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この村は、北京から西に90㌔。幹線道路から外れた場所にちょこんと残る、実に500年以上の歴史を持つ村です。北京の伝統的な四合院造りの民家が残っており、自由に散策できます。北京で最も美しいと書かれていますが、う~ん、北京でもっとも歴史ある農村集落って感じですかね。

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この字、なかなか難しい漢字ですね。川底下村の「川=chuan」は、もともと写真の「爨=chuan」という字だったそうな。意味はのちほど。山間にあるため、やはり市内よりひんやり涼しいです。

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自由に歩き回ってみます。昔ながらの石づくりの家が残っていますね。あと、穀物をすりつぶすっぽいものも。壁に書かれた赤い文字からも時代を感じることができます。「毛沢東」と書かれた場所は残念ながら発見できず。

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天気がよくて平和な雰囲気ですねぇ。段々畑が見えます。今は何にも植わってない茶色い景色だが。でもここは北京の西の端、河北省や内モンゴルに近い場所のため、明清の時代は軍事拠点だったそうな。さらに抗日戦争の激しかった場所でもあるそう。今の雰囲気からは想像できませんね。

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高台に登り、村を見下ろしました。思った以上にとても小さい村でした。もともと山西省からの移民で形成された集落だから、みんな苗字は同じ、韓さんだそうです。

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やったー、きたどー。

f:id:s_iidada:20130303111337j:plainこんな遊び道具も発見。

 

さて、何とも複雑な漢字の爨。これは、こちらの絵から解読できます。

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かまどで炊事をしている様子が漢字になったのですね。ほほぉ。

 

民家を改修したなんだかオサレなレストランでゆったりとランチした後は、村の北側の観光スポット「一線天」にも歩いて行ってみました。実はこのスポット、映画の撮影舞台ということ以外、どんな場所なのか事前知識なしにいったので、最初どこがその場所なのか気が付きませんでした!

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途中で出会った羊かヤギの群れ。いかにも農村らしい暮らしぶりです。

さて、一線天に着きました。

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鎌倉の切通しみたい!ここで、中国・香港合作映画のウォーロード/男たちの誓いが撮影されたということです。知らなかったけど、ジェットリー、アンディラウ、金城武も出演の映画だそうじゃないか!これは是非見なくては。

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というわけで、最初はここがその一線天なるスポットとは思わず、この切通しを通り抜けてからもガンガン歩き続けました。

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だんだん畑~。この景色けっこう好きだな。

天気もいいのでガンガン歩き、途中で昼寝をしているおじさんに「一線天はどこだ?」と聞いたら、あの岩だよ。というわけで、やっと気が付いたのでした。歩き疲れたので、チャーターの車に迎えにきてもらって、観光終了。

小さい村だったから、思ったより早く散策しきってしまったけど、実は北京で初めて郊外の農村にいけたので、我はとても満足しました。天気も空気もとってもよござんした~。