ねぎ子のブログ

congzi's blog

紹興 ~魯迅の故郷を訪ねて~

今回やってきた水都は上海から新幹線で1時間半、紹興酒で有名な紹興

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春秋戦国時代には、あの呉越同舟、臥薪嘗胆で有名な、越の都があった場所ですな。

魯迅もここ紹興の出身です。小説故郷は、魯迅がここに戻ってきたときの心情を書いているのだねぇ。

というわけで、魯迅の実家のあったエリアを中心に観光地化が進んでいます。魯迅先生の大きな記念石碑がお出迎え。

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あいにくの雨だったが、それもまた少し趣があるってもんです。着くなり小腹がすいたので、ちょっとしたしゃおちーを頂く。その名も大先生。

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これがまたおいしいのなんのって。元気をつけて、散策開始!

 

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最初にやってきたのは魯迅のお爺さんの住んでいたおうち。もともとは高官の職に就いていたおじいさんだったんだけど、魯迅の父が科挙に受からないもんで、裏口入学させようと賄賂工作に出て、投獄されたらしい。魯迅はこうゆう世界に嫌気がさして文学の道に進んだとも。

 

そして、魯迅記念館。ここは閉まってたんだけど、記念撮影だけしました。魯迅の作品とか色々見られたはずなんだけどねぇ。残念。

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お次は魯迅の通ってた塾。紹興で一番の名門と言われた塾だ宗。三味書屋と言います。魯迅は成績はどうだったんだろうねぇ。今でも魯迅の使ってた机が残っていました。

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机の右下がガラスで覆われてるの、わかるかしら。見ることはできなかったんだけど、ここには、「早」と彫ってあるらしい。何でも魯迅が遅刻した自分への戒めに掘ったものらしい。「天才」と机に掘っていた我とは大違い。塾の前はこんな素敵な水郷の風景です。

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そして次に魯迅の生まれた家へ。立派な広いお家でしたよ。いいとこ出身のおぼっちゃんなのですね。何十年も経って戻ってきて、自然と旦那様と呼ばれるのも分かる家でした。小説「故郷」を思い出します。

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ここは魯迅が子供のころ遊んでいた庭だそうです。こじんまりですが、綺麗です。

 

一通り魯迅に纏わる建物を見学した(全部無料です。無料チケットを入口で入手する必要はあるけど)ので、ランチへGO! 咸亨酒店というお店に行きました!ここは魯迅の小説に登場する、1894年創業という歴史のある居酒屋です。

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フードコート式になっている場所で、好きなものをオーダー。300元チャージして、会計299元だったよ!ミラクル。紹興酒を使ったメニューがあってどれもとても美味しい!もちろん紹興酒そのものも飲みました。お椀で出てくる。

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これが小説にご登場の主人公、孔乙己さんの銅像。いつもここの居酒屋でツケで飲んでいた、という設定だそうな。

気分のよくなったところで、ぷらぷらと紹興市内を散策。雨もやんで涼しくて快適。

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何て事はない町並みが実は一番綺麗だったりする。歩いて博物館まで。

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紹興博物館は、すごいスピードで見終わりました。臥薪嘗胆の説明で、肝を舐めている越の勾践の模型があったのが印象的でした。この入口のモニュメントは何だったんだろう。それにしても、休日とは思えない人のいなさっぷりでした。

 

それはこちらの紹興酒の博物館、黄酒博物館も同じこと。(中国では紹興州を黄色い酒、黄酒と呼びます)

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この大きな博物館の中には、我々観光客と清掃スタッフ以外、ひとっこ一人見当たらず。大丈夫か!?チケット買ったら紹興酒をおまけでくれました。正直博物館の中はそれほど面白くなく、紹興酒のために60元払ったようなもんですわ。

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ま、地下の紹興酒の倉はちょっと見ごたえあったね。これ全部お酒だべ。

本当は試飲コーナーとかもあったはずが、それらしき場所にいくと、あまりに客がいなくて既に照明が落とされ、スタッフがだべっている。。。我々がいてもおかまいなし。中国的だなぁ。

新幹線の時間もあったので、急いでタクシーで駅に移動して、また1時間半で戻りました。

 

魯迅の故郷をみることができて大満足。ご飯もおいしかったな。博物館系はあまり内容が充実していなかったので、行かなくてよかったかなと思うけどね。

紹興。週末の日帰りスポットとしてはよい場所でした!

 

ぶらり週末 ~静安寺~

上海のショッピングの中心街、静安寺駅のビル群の真ん中に突如現れるのが、駅名にもなっている静安寺。

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こんな現代的な街中にあるのだけど、実はもともとは三国時代(247年)に建てられたらしいです。真言宗のお寺。

すぐ隣に日系スーパーがあるから、よく前は通っていたのだが、せっかくだから入ってみることに。拝観料30元。

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ででーん。重厚な門。でも入口はこの脇にある小さなドアでした。

あっつい中、日本人や欧米人がたくさん見学に来ていました。中に一歩入ると、けっこう広いです。

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敷地の真ん中にあるこの建築物。なんて呼ぶのかしら?ここに向かってコインを投げている人がたくさんいました。真ん中の穴に入れるとご利益があるっぽいのだが、せっかく入っても、勢い余って通過して向こう側にお金が落ちる人続出。ここだけお寺というよりアミューズメント風な盛り上がり。

 

奥の階段をのぼって本殿へ。穏やかな表情の仏様が迎えてくださいます。親しみやすい感じがしました。

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振り返るとこんな景色です。

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ここからぐるりと2階の渡り廊下みたいなのを歩いて見物。これといって何があるってわけじゃないんだけど、すぐ後ろにビルが見えて不思議なコントラスト。

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一周回ってきましたー。9世紀には空海も遣唐使としてここを訪れたそうです。何世紀もの時を超えて、我もこうして中国にやってきました。昔の遣唐使の何百万倍も甘い環境だけど、こうして同じ場所を訪れると、現代の遣唐使となるべくガンバロウと思えます。

 

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最後にまた、入口付近でお金を投げている人々を発見。あの小さい穴に入るとご利益あるらしいが…ちょっとお金ぽいぽい投げすぎじゃないか!?ここはお寺だぞー。

 

簡単だけど、今回はここまで。

 

上海博物館めぐり

今週末は上海散策です。だいぶこの街にもなじんできたが、まだまだ歩き足りません。

今回は、中国三大博物館のひとつという、上海博物館へやってきました。故宮博物館と南京博物館とここが三大博物館だそう。

人民広場の一角にたたずむ、この特徴的なフォルムの建築物ででございます。

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あっつい中ものすごい行列が。博物館ってこんなに並ぶ場所だったっけ!?たまたま我はこの写真と逆側の人の少ない裏門に並んだため、比較的早く15分くらいの待ち時間で入れました。

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エントランスはこのように吹き抜けになっていて、両側にエスカレーターと階段。

全部で4階建てです。これも北京の故宮博物館や台湾の博物館に比べるとすごく狭い。こんな規模で三大博物館なのかぁ、と思ってしまった。北京で私のスケールの基準が狂ってしまったのかもね。とりあえず4階まで登ります。

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見下ろした絵。1フロアごとに、東西南北で4つの部屋があって、それぞれテーマごとに展示がされている。つまり1階のエントランス部分除いて、全部で11展示室あります。これをすべてじっくりみようと思うと、確かにかなりボリュームはあるので、ガイドブックにあるとおり半日~1日かかるでしょう。

 

我はそんなにじっくり見てられないので、気になる展示室を重点的にみることにしました。

まずは少数民族工芸館。色んな民族衣装が陳列されています。今までの旅行先で見たものなんかもあったよ。漢民族が多いとはいえ、少数民族も多様です。

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一番気になってたのが、この中国歴代印章館。中国の印鑑の歴史が詰まっためずらしい展示です。

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小さくて細かい彫刻のされた印鑑がたくさん並んでいます。中学時代に篆刻の授業があったのを思い出しました。3000年も前のものもあるんだって。長い文化ですねぇ。印鑑のスケールが分かりやすいよう、前にいた観光客も一緒にパシャリ。

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あとは2階の展示は、西安とかでもみたような彫刻像の展示でした。個人的には、この白いミニ女子十二楽坊みたいな彫刻が面白かったな。

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さらに、1階の展示室ではアンバランスな銅像を発見。この銅像があった、1階の古代青銅館というのも上海博物館の有名な展示室のひとつみたいですね。

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それにしても、無造作においてあります。触らないでください、と表示があるが、特にガラスケースで覆われてるわけでもなく、むき出しですぐ手が届く場所にあるので、子供なんかがうろちょろしてると、こちらが冷や冷や心配になります。

 

だいたい1時間ちょっと見学して、満足しました。外に出ると行列はさらに長くなっていた。 

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さて、この上海博物館の近くに、気になってた博物館があるのでそちらも行ってみることに。上海城市規劃(きかく)展示館といいます。朝、タクシーから見えるのよね。

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上海博物館は無料だったけど、こちらは30元します。だからか、人が少なかったな。ここは上海の今昔、そして未来が学べるという、ちょっと今風の博物館。日本でいうと、お台場にありそうな科学館って感じかな。

人民広場を横切って移動しただけで大汗かいたので、まずは5階のカフェへ直行。

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人民広場を見下ろしながら、一人で優雅にカフェラテとポテトチップスを頂きました。右側に、上海博物館が見えますね。こうゆうふうに、好きなものみてウロウロして、自由に休む、という週末が好き。一服したら、下の階におりていきます。

ジャーン、これが見たかった場所。上海市のジオラマです。スケール5000分の1。

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時間がたつと、夜景に変わります。黄浦江をはさんで東西に広がる街。こうしてみると、建物がとても密集しているのが分かる。ジオラマの周りを歩けるようになってるんだが、中心地にはいけないので自宅はちょっと見えなかったんだけど、北側のほうに前散歩した魯迅公園がありました。

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さらに2階までおりると、昔の上海を学べるスペースがあります。田舎だったことがよくわかる。

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まぁ、昔の上海の様子をリアルに知りたかったら、やはりお勧めはTV塔の下の博物館かな、と思うけど。

ここはジオラマは面白かったけど、あとは意外に見るところが少なかったかな、と思いました。

夕方17時、閉館と同時に外に出るとまだ熱風が。博物館エリアは市の中心街にあるので、デパートでウィンドウショッピングしてから帰りました。なかなかよい週末だった。

 

世界遺産リスト㉒ 蘇州古典庭園と太湖

上海から新幹線で30分、あっというまに世界遺産の庭園が待つ蘇州へと到着です。

日帰りで十分可能な距離ながら、今回は中国の琵琶湖、太湖もじっくり回るために週末1泊2日で出かけてきました。

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上海駅のプラットホーム。古い電車が止まってるけど、我がのったのは南京行きの新幹線。えぇ、あの日本の新幹線とうりふたつの綺麗な新幹線です。

昼前に蘇州駅に到着。タクシー乗り場で運ちゃんと交渉し、貸切で太湖まで行ってもらうことに。なんか交渉が面倒くさくて値切りきれなかったが、まぁいいかと思ってしまうあたりが、社会復帰(社会人)を実感するひとこま。

今回の旅のプランは以下の通り!
◆1日目
①太湖観光
②夜の運河沿い散策
◆2日目
③世界遺産の庭園見学

では早速1日目から振り返りましょう。

太湖観光
琵琶湖なんてサイズじゃありません。東西56キロ、南北67キロ、周囲は407キロだそう。ちなみに琵琶湖の周囲は235キロ。
中国の庭園には、よくちょっとスカスカした感じのにょろっとした石がおいてあるよね、あれって太湖の石なことが多くて、ここの名産品です。(太湖石という。)

太湖には蘇州方面に2つ、太湖に浮かぶ大きな島があるので、今回はそのうちのひとつ、西山に行きました。もうひとつの東山に比べると自然が多い感じがしたので。

西山にいくために太湖の上の橋を渡ったんだけどね、城ケ島を思い出しました。スケール違うけど、雰囲気そっくり。しかも海じゃなくて湖なんだけどね~。

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さてこちら、石公山という、西山の南西の端っこにある山です。山と言っても若干30数メートル。多くの文人がここから見る太湖の絶景をうたったとか。

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山の上の来鶴亭からの景色。現代人の我は、詩を読むのではなく、記念写真を撮りましたとさ。しかしあまりの暑さからか、太湖も一部ちょっと干上がって見えました。

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湖っていうか、本当に海みたいな景色です。夏休みに田舎に戻った子供みたいな気持ちになりました。

石公山を後にして、次にタクシーで訪れた観光スポットは、林屋洞。こちらは石灰岩でできた鍾乳洞です。入口には、現在鍾乳洞の中は20度との表示が!!救いなり~。

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入口です。西山は、全体的に観光客が少なかったです。鍾乳洞に行きつく前に、暑さのあまりアイスクリームを食べる。そして洞窟へ!

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中、チャイナ的なライトアップしてますね。桂林でみた洞窟に似ている。とても広くて、何でも6000㎡もありました。迷路みたいで、天井が低くなってる部分もあって、歩きまわるのとても楽しかった。なんたって涼しいしね~。

f:id:s_iidada:20130727165049j:plainさて、洞窟を出るとまだまだ暑いけどもう夕方。また1時間くらいかけて蘇州市内に戻ります。古く呉の時代から親しまれたこの太湖の地に来られて、うれしかったです。またね、太湖よ。

 

②夜の運河沿い散策

蘇州に戻り、まず行ったのが山塘街です。ここは、あの白居易が蘇州の長官だったときに築いた水路の街なのです!今は観光地化されてるけど、風情があっていい感じですよ。

f:id:s_iidada:20130727184057j:plain夜景がきれいな場所なんだけど、日が長くてまだ明るいです。ガイドブックに出てたお茶屋さんで一服して、暗く&涼しくなるのを待ちます。待ったらおなかがすいてきたので、この蘇州で考案されたという料理、松鼠桂魚を食べに、まさにこの料理の考案第一号というお店へ。残念ながらこの山塘街にある支店が改装閉店中だったので、歩いて20分くらいの別の支店まで移動。

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これがそのお魚料理。北京でも食べたけど、蘇州が発祥とは知りませんでした。とっても美味しかったです!

満腹になると夜もすっかり更けていた(ただし暑いけど)ので、また山塘街へ戻ります。

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わぁ、いいね。赤い提灯と手漕ぎ船は、絵の中の世界みたい。日常世界から抜け出した感覚です。残念ながら船は行列してたので諦めて、タクシーに乗ってホテルのエリアまで移動。ホテルの近くは平江路という、これまた水路沿いの昔ながらの風景の残る場所です。個人的には、こちらのほうがちょっと古臭くて(並んでるお店は新しいんだけどね、どことなく懐かしい気持ちになった。)いいなと思いました。こうして充実の1日目が終了。

 

③世界遺産の庭園見学
庭園めぐり~。蘇州が有名なのは、この庭園とシルクですかね。富豪たちが造った庭園のうち、9つが世界遺産に指定されています。今回はうち有名な2か所をめぐりました。

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まずはホテルから歩いて、一番有名な拙政園へ。拙い政治の園ってすごいネーミングよね。ここは、明の時代に建てられた、蘇州四大名園のうち最大の庭園。なんでも、高官を失脚した人が賄賂で作ったとかで、皮肉を込めて拙政園と呼ばれ始めたんだって。歴史があって面白い。今は季節的に蓮が綺麗にみられるのということで、朝から観光客がいっぱいです!入口は小さいんだけど、奥にお庭が広がります。北京スケールに比べたらやっぱり小さいけどね。

f:id:s_iidada:20130728101702j:plain蓮の葉って、水辺に浮かんでるものかと思ってたけど、茎がすごい成長して高さがあります!緑と楼閣と空、コントラストが美しい。紅楼夢の中で貴族の暮らしぶりを象徴する舞台としてでてくるらしい。

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庭園の敷地のうち、7割が池とお堀。水水しいお庭です。水を感じない暑さだけどね。

庭園の見どころは、楼閣のガラス窓。いろんな形の窓があって、見飽きません。例えばこちらは一部がステンドグラスになっているお洒落窓。

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覗きこむとまたお庭の景色も違って見えます。北京の建物のような、規則正しいものと違って、この南方の建物にはたくさんの遊び心を感じます。1時間ほどかけて庭園の中をぐるりと回りました。非常に満足。紅葉の時期にくるのもよさそうですね。

 

お次は歩いて街のシンボルと言われる塔のある北塔報恩寺へ。三国志の呉の孫権が母親のために建てたと言われるお寺。そうか、この辺は三国志でいうと呉があった場所なのねぇ。歴史ある場所だし是非みてみようと行ってみました。

f:id:s_iidada:20130728111254j:plainしかし…入場料ケチって中には入らなかった。入らなくても塔見えたし、塔登るのも暑そうだから、まぁいっかと思って。シンボルというからもっと大きいかと思ったけど、意外に近づかないと見えませんでした。

 

そしてお次は少し郊外の虎丘と呼ばれる丘へ。ここは、越との戦いに敗れた呉の闔閭の葬られた場所です。闔閭が葬られた3日後に、丘の上に白虎があらわれたから、この名前だそう。で、闔閭の息子があの臥薪嘗胆で有名な夫差というわけ。なんとも歴史のある場所ですねぇ。また呉と越の歴史を読み直したいと思う。

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さて、ここ虎丘には蘇州最古の塔が建ってます。北宋961年に創建されたもの。そして面白いのが、この塔の傾き。

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地盤沈下で、この塔は3.5度傾いてるんだって。 その名も“東洋の斜塔”。ピサに対抗してるんですかね。でも、ピサの斜塔風に写真をとってみました。

ここ虎丘も敷地が広いため、金に物言わせてカートで回りました。そして門を出ると、このへんはウェディングドレスがとても有名な場所だそうで、お店がたくさんありました。けっこう地方からみんな買いに来るんだと。いろんなデザインみて面白かったな。とらぬ狸の何とやら…か。

 

そして市内に戻り、2つ目の庭園へ!

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留園です。こちらも蘇州四大名園のひとつ。そしてなんとなんと、先ほどの拙政園と留園は、中国四大名園のひとつでもあるのです!頤和園、避暑山荘(承徳)、拙政園、留園のすべてをコンプリートしました!やったー!!

留園は比較的小さいな庭園で、やはり明の時代に建てられたもの。楼閣と楼閣を結ぶ廊下のデザインや、巨大な太湖石で有名です。

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こちらが中国三大太湖石と呼ばれる冠雲峰です。中国って〇大何とか、って作るのが好きなのね。四大名園をコンプリートしたと思いきや、また新たなターゲットが。三大太湖石の残りはどこにあるのだろう。

拙政園に比べると少し地味だけど、人も少なくてのんびりできました。

 

さぁて、旅の最後をかざるのは、蘇州名物蘇州ラーメンです。同得興という、蘇州ラーメンの有名店へ。

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あっさりとしたスープで日本人好みと思います。豚肉はとろとろで美味しかったなぁ。鶏肉は別のお皿で出てくるので、これをスープにしずめつつ食べます。しかし麺が大量に入ってて、食べる間にスープ吸って増えてくるので、全然食べきれませんでした。

ランチのあと、プラプラ商店街を歩いて蘇州駅に向かい、上海へ戻りました。蘇州駅から上海の自宅まで1時間かからんかったな。近い!

とても充実のミニトリップでした。またいこうっと。

 

上海地下トンネル

土曜日は出張者のアテンド終わりで空港に立ち尽くす。

そこからリニア(時速430㎞)に乗って、浦東エリアに戻ってきました。

リニアに乗ったらなんだか自分の中で乗り物ブームが到来したので、上海の浦東と浦西を河の下でつなぐ観光トロッコみたいなのに乗ってみることに。わざわざ地下鉄の駅を途中でおりて、この地下トンネルの乗り場までえっちらおっちら歩いてきました。

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入口です。外灘観光隧道というのが正式名称。以前登ったTV塔が見えますね~。

地下に降りてチケット買うと、さらに下へ下へと続くエスカレーター。

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往復だと割引チケットあり。でもリニア片道40元に対して、こちらのチケットは50元か~ちょっと割高ですね。

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じゃ~ん、乗り場に到着。近未来っぽいですね。ちょっとちゃっちいのだけど、ここからカプセルに乗って全長646.7mの地下トンネルの旅始まり。見どころは、トンネルのライトアップだそう。とりあえず、カプセルの中は暑い…空調きいてないよこれ。。

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トンネルは、スペースマウンテンのちゃっちい版という感じかな。途中謎のかかしみたいな藁人形があって、存在が謎だったけど、ライトアップの中にもちょこちょこ綺麗なのはありました。このオーロラとか、あとこの↓金色のとか!

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そして数分で到着。地下鉄のほうが断然安いけど、地下鉄の駅はちょっと外灘から離れた場所になっちゃうから、まぁ便利といえば便利だね。

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西側に渡ってきました。見慣れた景色。というか、数時間前までここで出張者とランチしてました、という場所に戻ってきました。

今度は船で渡ってみたいな。船ってあるのかしら。

この日は色々チャレンジしてみる、という意味で、リニアに乗ったり、地下カプセル乗ったり、なかなか面白い1日でした~。

外灘さんぽ

上海と言ったらココ、という景色はやはり外灘でしょう。

出張者のアテンドの店探しをかねて、日曜日にぷらぷら散歩しました。

南京東路から歩いて黄浦江という川に出ると、川沿いには19世紀から20世紀初頭に作られた欧風の素敵な建物が立ち並びます。

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ちょっと手前工事してるけどね。そこが中国っぽい。

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綺麗に整備されています。右が欧風建築物群。左は川沿いに造られている歩行者用の道。さぁ、その道にあがると…

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で~ん、出ました。これぞ上海という景色でしょう。

きてすぐ一人で見学にいったTV塔(東方明珠塔)もきれいに見えます。その手前にある地球儀みたいなのは何だろう。因みに今建築中の建物、他のどのビルよりも高くなる計画だそうです。都会ですね。近未来都市って感じ。

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まだクルーズしたことないから、いつかやってみたい。こないだ見たNHKの上海タイフーンでも、ピーター・ホーが船の上でワイン飲んでて素敵だったなぁ。ふふふ。

店の下見を終えて、また歩いて南京東路のほうへ。ここもお店がたくさんあってとってもにぎわっています。f:id:s_iidada:20130707195137j:plain

さらに南京東路から1駅分歩いて、次の駅まで。

さすがに疲れたけど、街はやっぱり歩かないと覚えないね!

都会上海も北京に劣らず気に入ってきました。

水郷を訪ねて ~朱家角~

さて、先週末に訪れた水郷の記録をしておきましょう。

上海から高速バスに乗ること1時間、西に約50キロ離れた水郷にあっという間にたどり着きました。なんとこの小さな水郷の街が築かれたのは1700年も前。f:id:s_iidada:20130706151159j:plain駅前は三輪車の勧誘がすごかった。ことごとく無視して歩いて水郷の中心地へ向かいます。観光案内所で街中の観光スポット共通券を購入し、いざ水郷へ。

まずは北大街にて朝ご飯。寝坊したため飲まず食わずで出てきてしもたので、早速食べる。チマキです~肉が入っててすごく美味しかった!

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他にもこんなふうに、肉をたれに漬けたものをたくさん売ってます。何ていうんだろう、味が濃そうでちょっとためす勇気なし。

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道を間違えて最初に訪れたのは泰安橋という小さな橋。THE水郷という風景を見られました。前回行った七宝より、かなり風情ある。

f:id:s_iidada:20130706114053j:plainいいですねぇ。時間が流れるのがゆっくりに感じます。思わずたたずんで川を眺める。実際は立ち止まると汗がとまらんけど。

そしてアイスクリームを食べて暑さを緩和したら、この水郷で一番有名な観光スポットへ。その名も放生橋。昔、この橋の下では魚をとっちゃいけなくて、でも放流だけはできたからこの名前だそう。ガイドブックには、放流用の金魚売ってるって書いてあったからやりたかったんだけど、見つけられませんでした。

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橋に登る階段。細かく刻んできますねぇ。余談だが、中国人は、暑いととりあえずおなかまでTシャツをめくる。そして耐えられなくなると脱ぎ捨てる。この写真からも読み取れますね~。

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着きました~。奥のほうはかなり川幅が広がっています。船が走ってたり、川床みたいな感じでお店が出てたり、よい感じ。

ガイドマップに沿ってさらに北へ歩いていくと、今度は急に川幅が狭まる。それもまた水郷っぽくてよい。

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この近くで課植園という庭園を見学。東西で課園と植園に分かれている、と書いてあったけど、よくわからんかったな。庭園でいえば豫園とかのほうがずっとよかったというのが正直な感想。

そしてここから我も船に乗りました!

f:id:s_iidada:20130706123945j:plain船頭さんに場所を伝えると、友達と我の2人で貸切で乗れました!わーい。こんなに暑いのに、やはり船にのると水が近くて、風も切るし、涼しく感じます。

そして南に下っていくと、さきほどのぼった放生橋が見えます。

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なななんだか、こうやってみると心もとない。真ん中の部分、ぽっきりいきそうに見える。大丈夫かしら。そして、なぜか目的地手前で船をおろされる。なぜだ。暑い中歩きます。

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他にもいろんな橋があります。こちらは屋根付きタイプ。廊橋と呼ばれる唯一の木造の橋。この橋も船でくぐってみたかったなぁ。

そしてたどり着いた目的地がこちら。大清郵局という、清の時代に建てられた、上海で唯一残される清代の郵便局。

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中はちょっとおされな造りの博物館になっていて、中国の郵便の歴史なんかが分かります。何か記念品とか売ってればよかったな。

さて、どんどんいきます。次は人文芸術館。

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ここも新しくて綺麗な美術館、思ったよりよかった!この水郷での人々の暮らしぶりとか伝統行事が描かれた絵がたくさん飾ってあります。ここに来るまでに見てきた橋の風景とかたくさんあって、プチ復習にもなりました。絵自体は新しいけど、なかなかよかったよ。見学者は我ら2人のみ。なんだかもったいないな…

博物館の前にこんな銅像が。

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誰だか存じませんが、ツーショット頂きました。説明が書いてあったんだけどなぁ、忘れちゃった。お医者さんだったかしら。

で、このあと昔の薬局を見学したらちょうどお昼時に。てなわけで、川沿いのいい感じのお店で地元のお料理を頂きました。

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海老。足がなが~い海老。他にもお魚とかここの特産の漬物みたいのとか食べて、満足満足。

 

帰りのバスも渋滞なしだったし、まぁ1時間中国人の中でちょっと狭いバスに揺られるのが問題なければ(クーラーはついてるよ!)、かなりお勧めのスポットです。

都会から離れてとっても良い時間を過ごせました。