紹興 ~魯迅の故郷を訪ねて~
今回やってきた水都は上海から新幹線で1時間半、紹興酒で有名な紹興!
春秋戦国時代には、あの呉越同舟、臥薪嘗胆で有名な、越の都があった場所ですな。
魯迅もここ紹興の出身です。小説故郷は、魯迅がここに戻ってきたときの心情を書いているのだねぇ。
というわけで、魯迅の実家のあったエリアを中心に観光地化が進んでいます。魯迅先生の大きな記念石碑がお出迎え。
あいにくの雨だったが、それもまた少し趣があるってもんです。着くなり小腹がすいたので、ちょっとしたしゃおちーを頂く。その名も大先生。
これがまたおいしいのなんのって。元気をつけて、散策開始!
最初にやってきたのは魯迅のお爺さんの住んでいたおうち。もともとは高官の職に就いていたおじいさんだったんだけど、魯迅の父が科挙に受からないもんで、裏口入学させようと賄賂工作に出て、投獄されたらしい。魯迅はこうゆう世界に嫌気がさして文学の道に進んだとも。
そして、魯迅記念館。ここは閉まってたんだけど、記念撮影だけしました。魯迅の作品とか色々見られたはずなんだけどねぇ。残念。
お次は魯迅の通ってた塾。紹興で一番の名門と言われた塾だ宗。三味書屋と言います。魯迅は成績はどうだったんだろうねぇ。今でも魯迅の使ってた机が残っていました。
机の右下がガラスで覆われてるの、わかるかしら。見ることはできなかったんだけど、ここには、「早」と彫ってあるらしい。何でも魯迅が遅刻した自分への戒めに掘ったものらしい。「天才」と机に掘っていた我とは大違い。塾の前はこんな素敵な水郷の風景です。
そして次に魯迅の生まれた家へ。立派な広いお家でしたよ。いいとこ出身のおぼっちゃんなのですね。何十年も経って戻ってきて、自然と旦那様と呼ばれるのも分かる家でした。小説「故郷」を思い出します。
ここは魯迅が子供のころ遊んでいた庭だそうです。こじんまりですが、綺麗です。
一通り魯迅に纏わる建物を見学した(全部無料です。無料チケットを入口で入手する必要はあるけど)ので、ランチへGO! 咸亨酒店というお店に行きました!ここは魯迅の小説に登場する、1894年創業という歴史のある居酒屋です。
フードコート式になっている場所で、好きなものをオーダー。300元チャージして、会計299元だったよ!ミラクル。紹興酒を使ったメニューがあってどれもとても美味しい!もちろん紹興酒そのものも飲みました。お椀で出てくる。
これが小説にご登場の主人公、孔乙己さんの銅像。いつもここの居酒屋でツケで飲んでいた、という設定だそうな。
気分のよくなったところで、ぷらぷらと紹興市内を散策。雨もやんで涼しくて快適。
何て事はない町並みが実は一番綺麗だったりする。歩いて博物館まで。
紹興博物館は、すごいスピードで見終わりました。臥薪嘗胆の説明で、肝を舐めている越の勾践の模型があったのが印象的でした。この入口のモニュメントは何だったんだろう。それにしても、休日とは思えない人のいなさっぷりでした。
それはこちらの紹興酒の博物館、黄酒博物館も同じこと。(中国では紹興州を黄色い酒、黄酒と呼びます)
この大きな博物館の中には、我々観光客と清掃スタッフ以外、ひとっこ一人見当たらず。大丈夫か!?チケット買ったら紹興酒をおまけでくれました。正直博物館の中はそれほど面白くなく、紹興酒のために60元払ったようなもんですわ。
ま、地下の紹興酒の倉はちょっと見ごたえあったね。これ全部お酒だべ。
本当は試飲コーナーとかもあったはずが、それらしき場所にいくと、あまりに客がいなくて既に照明が落とされ、スタッフがだべっている。。。我々がいてもおかまいなし。中国的だなぁ。
新幹線の時間もあったので、急いでタクシーで駅に移動して、また1時間半で戻りました。
魯迅の故郷をみることができて大満足。ご飯もおいしかったな。博物館系はあまり内容が充実していなかったので、行かなくてよかったかなと思うけどね。
紹興。週末の日帰りスポットとしてはよい場所でした!