世界遺産リスト⑨ 周口店猿人遺址博物館
北京の世界遺産も残り2つ。そのうちの1つである、北京原人の頭蓋骨の化石が発見された場所にやってまいりました。
その歴史的発見の意義の大きさから、中国では最初の世界文化遺産だそうです。うっほっほ。
入口。世界遺産のマークが下にうっすら?
中に入ると、洞窟がいくつかあって、その先に博物館があります。
入口ほど近くにハイエナの銅像がありました。洞窟の層からは、ハイエナの糞がたくさん発見されたそうだ。怖いですねぇ。
でも北京原人たちは既に火を使いこなしていましたからね。きっと火で追い払ったりしてたのだろうと思われる。うほほっ!
さぁ、一番有名な猿人洞へおりていきます。
下る階段。
つきました!50万年~20万年前、ここで北京原人たちが生活していたのです!!
中国人考古学者、裴文中が頭蓋骨を発見した場所なり。よくぞ見つけましたね。この辺が化石の残りやすい石灰質の岩盤だったこともラッキーだったみたい。
一部の洞窟は、掘っているうちに洞窟が崩れてなくなったそうです。特に何があるというわけではないのですが、個人的にかなりヒットな場所でした。
では、博物館に向かいましょう。
で~ん、階段を上っていくと、徐々に穏やかな表情の北京原人が出迎えてくれます。
ここの博物館は、なかなかきちんと整備されていて、見ごたえがありました。
骨のレプリカなんぞもずらりと並んでおります(真ん中が北京原人)。なぜレプリカなのか。そこにはまた日本の絡む歴史があります。盧溝橋事件後、日本による接収を恐れた学者が、骨をアメリカに送ろうとして、その途中でどこかへなくなってしまったそうです。残念ですね。
狩りから帰った原人。
落とし穴を作ったり、かなり知恵を絞った狩りをしていたようです。
博物館では、人類の脳の発達の歴史なんかもまとめられていて、映像紹介も工夫されててよい感じでした。中国とは思えない観光客の少なさだったし。
博物館を出てから、またもうひとつ有名な洞窟、山頂洞を見学しました。ここからも、頭蓋骨が発見されたようですね。
こうゆう洞窟で人類の祖先が暮らしていたんだね。
北京原人の洞窟は、よく残念スポットと聞くけれど、我の興味にはとてもよく合致した、ナイスな遺跡でした!
また来ることはないかもしれんけど、北京原人よ、再見!!